01 / SCOPE
設定の適用範囲、現在の状態、変更の順序
Shadowrocketの動作は、複数の要素によって決まります。システムのネットワークはサーバーに接続できるかどうか、サーバー項目は接続パラメーター、Configはルールなどの設定、Global Routingは現在の振り分け方法、Settingsはアプリ全体のオプションを左右します。リクエストに失敗したとき、スイッチの位置だけで原因を判断することはできません。まず、どの段階で失敗したのかを確認し、該当する設定を調べましょう。
アプリの設定、Config、サーバーパラメーターを区別する
Settingsの項目が、現在のConfigの内容すべてを表すわけではありません。動作によっては、使用中のConfig、プロトコルの仕様、システム権限にも左右されます。似た名前の項目が複数の場所にあっても、常に一方が他方を上書きするとは限りません。まず現在のConfig名、サーバー名、Global Routingで選択中の項目を記録し、設定の詳細を開いて説明を確認してください。比較する場合は、現在のアプリに実際に表示される項目を基準にします。
サーバー情報には通常、アドレス、ポート、認証情報、プロトコル固有の項目が含まれます。これらは接続先に関する情報であり、振り分け結果を変える目的でむやみに変更しないでください。Configのルールは、リクエストをどのポリシーで処理するかを決めます。サーバーのポートをローカルProxyポートに変更したり、サブスクリプションのURLをConfigのURLとして使ったりすると、データの種類を取り違えることになります。画面上で保存できても、接続が確立するとは限りません。
設定画面の項目名や並び順は、現在のアプリの表示によって変わる場合があります。このガイドではDNS、On Demand、Ping、Logなどの英語表記を使い、確認できていない初期状態を一律のデフォルト値として記載しません。使用済みのデバイスには以前の変更や同期状態が残っていることもあるため、「現在表示される値」と「初回インストール時のデフォルト値」は同じとは限りません。トラブル対処では、記憶に頼ってデフォルトに戻すより、実際の値を記録するほうが確実です。
デフォルト値が分からないときの設定の選び方
基本的には、動作を確認できている設定を維持し、原因が明確な問題に必要な項目だけを変更します。サーバーのプロトコルパラメーターは、利用者自身が持つ情報と一つずつ照合してください。On Demand、同期、ローカル待ち受けなどの任意機能は、用途と適用範囲を確認してから有効にします。推奨設定は、すべての利用者がそのまま入力すべき数値の一覧ではありません。理由を説明でき、同じ手順で再確認できる設定を選びましょう。
| 設定の参照元 | 現在の状態の確認 | 推奨する対応 |
|---|---|---|
| Settings | 現在のアプリに表示される値を確認 | 記録してから、1項目ずつ変更 |
| Config | 現在選択中のファイルを確認 | 元に戻せるコピーを保存 |
| Add Server | サーバー項目とプロトコルによって異なる | 手元のサーバー情報と照合 |
| システム権限 | システム設定で確認 | システムの案内に従って許可状態を確認 |
変更前に、ネットワークの種類、接続できるかどうか、失敗した接続先、現在の設定を簡単に記録してください。パスワードやサブスクリプションURL全体をそのまま残さないようにします。特定のWi-Fiだけで問題が起きる場合は、利用可能な別のネットワークでも再テストしてください。特定の接続先だけ失敗する場合は、まず該当するルールを確認します。全体的な問題と一部の問題を切り分ければ、特定の問題にすべてのリクエストへ影響する設定を適用せずに済みます。
元に戻せる手順で変更する
一度に変更するのは1種類の条件だけにし、同じ接続先で再テストしてください。たとえばDNSをテストするときは、サーバー、ルーティング方法、ルールを変えずにおきます。サーバーパラメーターを試すときは、Configも同時に更新しないでください。変更後に保存されたことを確認し、必要に応じて接続を切ってから再接続し、新しい状態でテストします。結果が悪化した場合は、未検証の変更を重ねるのではなく、直前に記録した値に戻してください。
バックアップには、復元したいデータが含まれていることを確認してください。Configだけを保存しても、サーバーの認証情報まで保存したことにはなりません。サーバー項目を残しても、すべてのルールが保存されるとは限りません。書き出しやコピーが可能なデータは、現在のアプリで操作方法と出力範囲を確認してから、自分で管理できる場所に保存します。バックアップには機密情報が含まれる場合があるため、相談のためにそのまま公開しないでください。同期機能も、個別に確認したバックアップの代わりにはなりません。
元に戻すときも、直近の変更から順に確認します。まず最新の変更を取り消し、次にConfigが選択されているかを確認し、その後にサーバーとローカルネットワークを調べます。すべてのデータを削除するのは最初の手段ではありません。データを整理し直す必要がある場合は、バックアップを読み取れることと必要な情報がそろっていることを確認し、購入に使ったアカウントでのApp Storeの状態も記録してください。この設定ガイドの目的は、変更のたびに根拠を持つことです。見た目を整えるためにすべての項目を同じ状態にすることではありません。